新潟県総合型地域スポーツクラブ経営サポート事業

新潟県総合型地域スポーツクラブ
経営サポート事業

新潟県総合型地域スポーツクラブ経営サポート事業

1. 目的

地域の各分野・団体との連携・協働の取組についての経験が不足している新潟県総合型地域スポーツクラブの実情に応じ、有識者・専門家の支援によって経営力の強化を図るモデル事業を実施する。

2. 事業概要

①クラブで経験不足な点や課題を整理(自己分析)

②中小企業診断士による診断・助言、大学教員等の有識者・専門家による指導・助言(全指定クラブ共通)

③クラブ内で先進事例の調査・視察、職員研修等や試行的事業を計画・実施(各クラブで企画・実施)

(例)

  • 先進的クラブや異分野NPO法人を訪問
  • 専門家による役職員研修を実施
  • 職員が講習会やセミナーに参加
  • 試行的な事業の実施
  • その他クラブ提案の活動

④支援・育成会議
専門家を交え、指定クラブ合同で会議を開催し、ノウハウ等を共有

⑤成果の共有
モデル事業の成果を新潟県総合型クラブで共有し、クラブ全体の質的向上を図る

3. 期間

令和2年度~令和3年度(2年間継続指定)

4. 指定クラブ

第1期(令和2~3年度)

指定クラブ 主な課題 取組内容 改善状況
NPO法人さんぽくスポーツ協会
(村上市)
  • 地域住民のニーズ把握と協会の認知度向上
  • 市委託事業に対する依存度の高さ
  • 若者にとって魅力ある就業環境づくり
  • 住民アンケート調査の実施と報告書の作成
  • 役職員研修会の実施
  • 事務局スタッフの資質向上(研修参加)
  • 他クラブ視察と意見交換、情報収集(オンライン)
  • 中期計画策定のための検討や準備を進めることができた
  • Instagramの開設、参加者からの意見聴取の実施、有料広告の掲出などにより意見聴取と情報発信を強化した
  • 市委託事業の増加を図った
  • 職員(健康運動実践指導者)採用と待遇改善などを図った
三条市総合型地域スポーツクラブりんぐる
(三条市)
  • クラブの価値を高める
  • 事業(プログラム)の見直しを図る
  • 組織、事務局体制の改革
  • ワークショップの開催
  • 他組織の視察と意見交換、情報収集
  • ビジョン検討会議、講演会の開催
  • 事務局スタッフの資質向上(研修参加)
  • クラブのみならず、市行政、市スポーツ協会等の関係者で意見交換し、第2創業ともいえる理念、ビジョンの再構築の基礎づくりができた
  • 職員の意識改革が進んだ
NPO法人Tap
(津南町)
  • 指定管理施設(クアハウス津南)の更新、
    指定管理料見直し
  • 2施設スタッフの連携
  • 会員、参加者の固定化
  • 事務局スタッフの資質向上(研修参加)
  • 業務や決算書類の「見える化」と共有の推進
  • 「大人の部活動」等の試行的事業の実施
  • 温泉プールの調査・研究
  • 水中ポールウォーキング、サウナ・スパ健康アドバイザー資格の取得
  • 旧会員(退会者・元利用者)へのリサーチを実施
  • 指定管理料の増額実現によって契約を継続した
  • 「見える化」、積極的な研修参加と意見交換により、職員の意識改革と行動変容が進み、コミュニケーションが深まった
  • 「温泉プール」という特色を活かすため、専門家との連携や水中運動等での活用策を模索できた
  • 旧会員へのリサーチを実施することができた
NPO法人ユースポ!
(湯沢町)
  • 財源と人材不足
  • 内部規程の未整備やインストラクターとの
    契約に関する問題
  • クラブの強み等に対する外部からの客観的な評価
  • スタッフの経験不足
  • 各分野の専門家からの指導
  • 事務局スタッフの資質向上(研修参加)
  • 役職員研修会の実施(プレゼンテーションスキルの習得)
  • 他クラブ視察と意見交換、情報収集(オンライン)
  • 弁護士、社会保険労務士、税理士の指導を受けての内部規程や契約書の整備と適正な運用開始
  • 湯沢町の強み(東京とのアクセスと自然環境、観光資源等)の明確化と移住者・マンション住民や退会者へのアプローチの実施
  • 対象者(ターゲット)に合わせた情報発信(LINE活用等)

※概要のみを記載しています。

※当初の課題とアドバイザー(中小企業診断士、大学教員)の助言等により、取組内容(改善事項)が変更になっている場合もあります。

新潟県総合型地域スポーツクラブ経営サポート事業会議の様子
新潟県総合型地域スポーツクラブ経営サポート事業会議の様子
新潟県総合型地域スポーツクラブ経営サポート事業会議の様子
新潟県総合型地域スポーツクラブ経営サポート事業会議の様子

令和2年度 支援・育成会議

令和2年度 支援・育成会議の様子
令和2年度 支援・育成会議の様子

令和3年3月24日(水)に新潟県健康づくり・スポーツ医科学センター大研修室で支援・育成会議を開催。各指定クラブからの計画内容、事例発表を踏まえ、審査委員及びアドバイザーを務めていただいた新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科 武田丈太郎講師、中小企業診断士 土田克則氏をはじめ各指定クラブ担当の中小企業診断士 小山直久氏、今井進太郎氏、平野康晴氏から、専門的なアドバイスや情報提供をしていただきました。各クラブの取組内容の共有化を進めるとともに、指定クラブ、有識者・専門家及び県・県スポーツ協会相互の連携促進を図り、また、会議の動画配信を行うことで新潟県総合型クラブ全体の質の向上、経営の安定化を進めていけるよう情報共有を行いました。(所属等は開催時)

令和3年度 支援・育成会議

令和3年度 支援・育成会議の様子
令和3年度 支援・育成会議の様子

指定クラブ及び5名のアドバイザーによる支援・育成会議を3月17日(木)に新潟県健康づくり・スポーツ医科学センターで開催(オンライン併用)し、指定クラブがこれまでの事業の進捗状況、実績や成果と今後の展開などについて発表。その後、クラブ同士の情報交換、アドバイザーからの質疑応答と助言を行い、関係者全員で事業を総括しました。

アドバイザーからの2年間にわたる指導、助言により、気づきや学びを得て、クラブが自らの組織や理念・ビジョンを見直し、地域の特色や強みを再発見し、事業を再構築する機会となりました。また職員のスキルアップを図ることができ、クラブの経営力強化をサポートすることができました。